『損する結婚 儲かる離婚』藤沢数希・著 新潮社

昔から結婚は、金銭的豊かさに甚大な影響を及ぼすものですが、そ

の仕組みをきちんと理解している人は、あまり多くありません。

結婚と離婚で動く金は、基本的には、慰謝料、財産分与、婚姻費用

(あとで説明するが「コンピ」と呼ばれる)の3つである

離婚で支払われる金の大部分は、じつは所得で決まる婚姻費用と財

産分与がほとんどなので、どちらが浮気したとか暴力をふるったと

か、そういうことは関係ないのである

重要なことは、結婚前に持っていた金は関係ないということだ。つ

まり、一財産作って、引退間近でそろそろ身を固めようかと思って

いるスポーツ選手と結婚しても、そのあとに稼がないと財産が減っ

ていくので、妻が受け取る財産分与はゼロになるのだ

結婚という金融商品は、毎月、婚姻費用というクーポンが貰えて、

離婚成立時(満期)には財産の半分が手に入る債券そのものなのだ。

この言わば「結婚債券」の価値は次の式から計算できる。

結婚債券の価値=離婚成立までの婚姻費用の総額+離婚時の財産分与額+慰謝料

裁判官の出世で何が大事かということを考えることは、裁判という

ゲームの仕組みを理解するために極めて重要だろう。それは第一に

事件の処理件数である。そして処理というのには、当然、和解も含

まれている

じつは、弁護士のほうも、早く和解して欲しいのである。弁護士の

報酬は、着手金と成功報酬

理論上は結婚後に資産が増えていなくて、夫より妻の所得が多けれ

ば、どんな金持ちの男でも一銭も払わず、いやむしろ妻から金をも

らって妻と別れることができるのだ

結婚制度でも税金でも、日本は自分で稼いでいる人に厳しいのだが、

親から引き継いだりして、ストックで金を持っている人は、所得税

も払わなくてもいいし、離婚しても金を取られないのだ

起業家の立場から見たら、結婚するのは成功するまで待つことだ

やむにやまれず結婚するならボーナス支給後

離婚することを決意したらすぐに別居

要するに結婚制度とは、男性の下から6〜7割程度のための法制度

女性の多数派にとってじつは不利益な制度なのだ。だとしたら、女

性の社会進出が進み、政治の場で女性の力が増すほど結婚制度は形

骸化し、婚外子が増えるはずである

理論的には母系制社会のほうが幸福

スポーツ選手もボンボンも美味しくないというのは、これから

結婚する女性にとって、良いアドバイスです。

現在の日本の結婚制度には、明らかに

時代遅れなところがある。

政治に携わる皆様におかれましては、付け焼刃的な政策を考える前

に、以下の主張、きちんと読んで理解しておくことをおすすめします。

現在の日本の結婚制度というのは、金持ちの男性と結婚できたほ

んの一握りの女性だけが限りある利益を独り占めする構造になって

いる。いったん結婚したら、その既得権益は法律で守られるからだ。

そして、そうした男性と結婚できなかった女性は、未婚を貫き、生

涯子供を産まない、という選択に追い込まれる。これこそが少子化

問題の本質だと筆者は考えている

日本の古い制度が、少子化はおろか少ない起業の原因にもなっている