詩10「こんくり」

わたしの家は、きちゃない

ボロボロで、ふるい

わたしの家の前は、砂と石のみち

だから新しい靴もすぐ汚れる

みんなの家の前は、黒いみち

小さな石が固まっている、道路

スハルトっていうんだって

いいなあアスハルト

ところどころ四角く切り取られて

新品のアスハルトにかわっている

新品のアスハルト

とても黒くていいにおい

白い線も分厚くてつやつや

いいなあ家の前がアスハルトの人は

そういう人は家もきれい

マンションの人もみんなアスハルト

学校から帰ってきたら

家の前が工事

お母さんがこっちから入りなさいって

家のうらぐちから入って外を見てた

死の工事なんだって

なんかこわい

砂のみちを掘って黒いかたまりを

黒いかたまりを

あれって

スハルト

お母さん、あれアスハルト

そうよアスファルト

これで洗濯物汚れないわ嬉しい

お母さんわたしも嬉しい

綺麗なみちになるのね

そうよよかったわね

次の朝

家の前はまっ黒なみち

スハルトいい匂い

しかもしかも

家の玄関のまえは

綺麗な白い石の段

固まるまで踏んだらダメなんだって

こんくりって言うんだって

こんくりへんな名前

白くてすべすべできれい

おとうふみたいに四角い

歩くのもったいないね

わたしアスハルトとおんなじくらい

こんくりも好きになっちゃった

お母さんもごきげんよい

家もきれいになるといいな

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