深夜

部屋の27inchの画面から深夜に流れる映画

外国の言葉でストーリーを流れるセリフが

深夜の夜を穏やかにしていく

それは幼少の頃、何となく付けっ放しのブラウン管から深夜

異国のモノクロ映画が流れているのに気付いた時のような

あの穏やかな気持ちだ

朝は苦手だ

だが夜は違う

長い1日の始まりを、ただ何となく1人で過ごすことが虚しくて

だから1日も中盤に差し掛かった頃に起きるのが丁度良い加減なのだ

感傷に浸ることも早々にして1日が終え、

深夜の穏やかな時間を迎えることが容易になる

あの静かで胸踊る穏やかな時間は、深夜というものに与えられた神聖な空間だ

その空間だけが1日のうちに満たされていれば良いのだ

どうせ1日の終わりにはいつも

虚しく煙草を蒸しては涙が流れて来る

その感傷、後悔と葛藤と虚しさには

ただ浸れる程に強くはない、とても耐えられないのだ

また暫くすると慌ただしい朝が始まるだろう

それは否応なく、時間に刻まれ、規則正しく同じように繰り返せと強いられる毎日だ

それなら今のうちだけ、この何もない真っさらな毎日を、

幼少の頃、異国のモノクロ映画が新鮮に謎めいて、導かれていったように、

ただ純粋に溺れることだけを楽しんだって良い

幼少の頃、不思議なものが新鮮で純粋にのめり込めた様には

今は溺れられないとしても

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