nobと7年ぶりに飲んだ話

友達nobとはSNSの「島田で飲もう」コミュで知り合い。

見た目のチャラさ裏切る男気あふれるピースでフレンドリーなちゃんとした奴で。

しかも男前で女子にモテモテで。

オイラが持ち合わせない武器を多数所持してやがるので。

1周り年下にもかかわらず嫉妬とか尊敬とか憧れとか。

何度か飲むうち仲良くなったのだけれど。互いに忙しくなった事情もあり。

なかなか会えぬ間にnobはメキシコへ赴任。

で。

5年ぶりに帰国したらしい。って情報を受け。(実はかなり前に帰国していたらしいが)

「今週末どうよ?」誘ってみたら、あっさりokで。

極上焼肉で充電しつつ積もる話が大雪で。

イタリアンバー。極上焼き鳥ときて。

3件目に大音量カラオケスナックにて、

常連さん達がビジュアル系熱唱の中。

まさかの仕事話を真剣に1時間以上。

お隣のテーブル席にいた女性二人が。

「よくこんなウルサい中で仕事の話とかできますね!」とあちらも大声で。

きっと丸聞こえだったんだろうと思うとこっぱずかしいけれど。

「出よう出よう、もうちょい静かな店で話しよう」と、どちらともなくなぜか合流。

そのビル1階のカラオケバーが、たまたま空いてたので。

いい感じにほんのりやさぐれ美人のMさんと、

真面目が全身からほとばしっている可愛らしいKさん。

その若いお二人達交えて互いの仕事話を延々と。

個々にたどり着くまで観てきた景色を。

気づけば朝の4時近く、閉店時間となったので。

追い出されるように4人駅前へと歩いていたら。

歩道に若い兄ちゃんが寝ている。多分寝ているのだと思う。

何かに追いすがるような「待って行かないで」フキダシ付けたくなるポーズで寝ている。

黒服や通行人もちらほらいるのだが。

みんながみんな兄ちゃんを無視して通りすぎて行く。

「お〜い♪大丈夫ですか〜!」と真面目なKさんが。

全く反応が無いのでオイラが兄ちゃんの首に手を当ててみると・・・

「ひっ!体温低っ!」

同じく低体温検知した途端。

Kさんのスイッがチ入ったようで本気の呼びかけと容態チェック。

呼吸すらしてるのか怪しい感じ。

「誰か水買ってきて!」「そこっ!ベルトゆるめるっ!」「携帯さぐって連絡先確保っ!」「消防とタクシーどっちが速いかな?」

Kさんの矢継ぎ早の指示に『きっとこの娘は看護士資格とか持っているにちがいない』と。

ただただ各人言われるがままに。

『でも・そんな話さっきはまったくしてなかった気が・・・』気づきつつも。

もしこの兄ちゃんに死なれたらオイラが(第一発見者?)テロップ流れてるので。

そりゃあオイラもアイフォンのロック解除に必死で『どの指だよちくしょお!』と。

水飲ませようにも受け付けず。

「救急車の番号登録してないよお!」とMさんもオロオロ。

通行人達は半笑いで通り過ぎるだけで。

本当にこの人死んでしまうかも・・・思った瞬間。

「う〜・・・うるさいいい」と。死にかけ野朗が。

「良かった〜っ!水飲んで!大丈夫?!意識ある?!名前言える?!苦しくない?!」

Kさん矢継ぎ早で質問多すぎ。

とりあえずは死んでいなかったので、履歴の一番上の女性に電話してみても。

さすがに朝の4時には起きてくれず。

「とにかく水飲んで!」とKさん無理矢理に。

「ごぶえっふ!」と吐き出した水がKさんの顔に。

「むりむり、なに?ほっとちてよやめてよお」とか半泣き甘えの半死。

「てんめえええ!ふざけんな!死んだと思っただろおがっ!」と。

Kさんまさかのブチキレで、

残りのペットボトルで半死の顔を思いっきりフルスイング!

ばがああん!て快音響かせ首かカクンと90度。

死の危険を察知してか半死君ようやく目覚めたようで。

「ポカリが飲みたいちゅ」「もうひとりでかえれまちゅ」「ごめんちゃい」「今年2回財布すられたですへへへ」

Kさんの怒火にガソリン注ぎ続け。このままだと本当に死人が出そうなので。

nobと2人肩貸して駅前へ。

「いいでしゅ、大丈夫でしゅ」言う兄ちゃんタクシー押し込もうとするけれど。

「だから!自分!こっから歩いて3分なんですってば部屋!なんなら逆方向なんですって!」と半死。

その1言で最後の(押しちゃ駄目スイッチ)押されてしまったKさんが。

思いっきり半死に蹴り!

「殺すぞっ!」と。

せっかく助かった命を大切に半死兄ちゃんはよろよろ来た道を逃げ帰り。

なぜか残された3人は肩で息を。

もう少し待てば始発の出る時間だし。

この惨事を3人で笑いとばしてもう1杯だけ飲みたいとこでしたが。

さんざん待たせて、いい迷惑の運転手さんの手前。

オイラが乗車。

「nob!こーゆー情の篤い女が嫁には最高だぞっ!どーにかして連絡先だけでも聞き出せ!Kさん!こいつこー見えてすっげーいい男だからっ!とりあえずナニカの縁だと思って連絡先を!」

帰り道の運転手さん。

遠い目で「若いっていいですねええ」と。

オイラも同じ目で「ですねえええ」と。

あ〜面白かった。また飲もうぜ!

出会えてよかったありがとう。